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宝物のように大切にしている詩集がある。長田弘さんの詩集「世界はうつくしいと」

 "幸福は、途方もないものではない。どれほど不完全なものにすぎなくとも。人の感受性にとっての、大いなるものは、すぐ目の前にある小さなもの、小さな存在だと思う"
-大いなる小さいものについてより-

長田弘さんの詩との出会い、言葉の持つ強さと美しさにふれ、何気ないもの、ありふれたものを大切にしたい、という思いを強くした。

まぶしい若葉の緑、雨に濡れ艶めく花々、季節の変わり目の風のにおい。日々を悦びで満たしてくれるささやかだが美しいもの。
それらの中には思い出がやどっている。思い出とは呼べないかすかな記憶かもしれない。それでもそれらを見る度にふわりとよみがえってくる、どこか懐かしい感情。
思わずたちどまりたくなる、思い出や記憶を宿す美しいものを描きたい、そう思っている。

幼少のころからまるで現実から逃げるように空想をし、ときに後ろめたく感じていたが、絵に表すことでその否定的な感情はうすれていった。絵の具を混ぜているときは、まるで現実と空想をまぜているような感覚にもなる。絵を描くことで、空想を自由に広げていくことも、描く喜びとなっている。


--------展示・受賞歴-------
2020年
「冬の藝術展 2020」(みなとみらいギャラリー)

2021年
「現代作家によるサムホールの世界」(東京芸術劇場)

2022年
「創想展」 (東京芸術劇場)

「Independent Tokyo 2022」 (東京ポートシティ竹芝)

「第10回 美の起原展」ダーウィン賞(銀座画廊 美の起原)

2023年
「The Square」(赤レンガ倉庫)
個展"Present" (佐助カフェギャラリー)
「Independent Tokyo 2023」(東京ポートシティ竹芝)

2024年
「The Square」(赤レンガ倉庫)
「100人10」選出 (渋谷キャスト)
個展"Sequel to a story"(佐助カフェギャラリー)